敵に攻撃し、ダメージを与えるためのアイテムです。格闘武器と射撃武器、そして盾の3種に大別され、さらにその中で小分類を持ちます。また一部の武器は以下に説明するような特殊な性質を持ちます。
・「範囲:貫通」
その武器を用いた通常攻撃の範囲が「貫通」となります。「戦闘:範囲」の項を参照してください。特技を使用した際は、その特技の範囲が優先されます。(→P.76武器と特技)
・「範囲:拡散」
その武器を用いた通常攻撃の範囲が「拡散」となります。「戦闘:範囲」の項を参照してください。特技を使用した際は、その特技の範囲が優先されます。(→P.76武器と特技)。
・「範囲:一列」
その武器を用いた通常攻撃の範囲が「一列」となります。「戦闘:範囲」の項を参照してください。特技を使用した際は、その特技の範囲が優先されます。(→P.76武器と特技)
・「後列可」
後列にいても敵前列を攻撃する事ができます。ただし、前列から敵後列を攻撃する事はできません。
・「相性:~」
その武器を用いた通常攻撃の相性が指定のものとなります。「戦闘:相性」の項を参照してください。特技を使用した際は特技の相性が優先されます。(→P.76武器と特技)
・「攻撃回数+1」
その武器を用いて同じ対象を二回攻撃する事ができます。攻撃それぞれに特技を使用することも可能です。
・「SA」
その武器を用いてセミオート射撃を行なうことが可能です。セミオート射撃は判定値に-10%の修正を受ける代わりに二回攻撃をする事ができます。攻撃それぞれに特技を使用することも可能です。
・「鋭利」
その武器を用いた際、威力ダイスは「5」の目でも振り足しとなります。ただし、副効果が発生するのは通常と同じように「6」の目が出たときのみとなります。
・「折り畳み」
その武器をアイテム欄に収納する際、サイズを一段階小さいものとして扱う事ができます。ただし、取り出しやしまう際の扱いに関しては本来のサイズ通りです。
・「副効果」
威力ダイスで「6」の目が出た際、指定の副効果を発生させます。「戦闘:副効果」の項を参照してください。また、特技による副効果が発生する際はそちらが優先されます。
・「SP」
「ソードピストル」と呼ばれる格闘武器と射撃武器が一体となった特殊な武器です。同じ対象へ格闘と射撃による攻撃を一回ずつ行う事が可能です。特技を使用することも可能ですが、この武器に「レーザーサイト」を装着する事はできません。
・「DW」
ダブルウェポンの略で、その武器を二つ同時に装備した際、威力が上昇します。攻撃回数は一回です。
・「呪い」
そのアイテムを装備している間は、バッドステータス「呪い」と同様の効果を受けます。
・「男性のみ/女性のみ」
指定された性別のキャラクターしか装備する事ができません。「背景情報:中性、無性」を持つキャラクターはこの制限を受けません。
・「~専用」
指定された属性、技能、もしくは背景情報を持つキャラクターしか装備する事ができません。
・「特性値」
指定された数値以上の特性値を持つキャラクターしか装備する事ができません。
武器はこのほかにも様々な特性を持ちます。ここに書かれているもの以外は、特技によって効果が上書きされる事はありません。
▼格闘武器
格闘で使用するもので、槍や鞭などの例外を除いて前列から敵前列へ攻撃する事ができます。原則として相性「剣」の武器として扱います。
「素手」「日本刀」「刀剣」「中国武器」「槍」「ナイフ」「鈍器」「レイピア」「鞭」「特殊」の10の種別に分類されます。また格闘武器は以下のデータを持ちます。
「種別」:格闘武器としての種別です。この種別が一致しない場合、その武器を用いて特技を使用することができません。
「名称」:その武器の名称です。
「命中」:その武器を用いて格闘攻撃を行なう際の命中値への修正です。
「威力」:その武器を用いて格闘攻撃を行なう際の威力です。
「GP」:その武器がゲーム中に登場するために必要なゲートパワーです。
「器用」:その武器を使用するために必要な「器用さ」です。これを満たしていない場合、不足分の値を命中と威力にペナルティとして受けます。
「投擲」:その武器を敵に投げつけて攻撃する際に、射撃命中値に加える修正です。「不可」となっているものは投擲できません。→(「戦闘:武器の投擲」の項を参照)
「事故」:その武器の事故値です。「アイテムの事故」の項を参照してください。
「サイズ」:その武器のサイズです。詳細は「アイテムのサイズ」の項を参照してください。
「価格」:購入する際の基本的な値段(円)です。
「備考」:その武器の持つ特性の説明です。特殊な攻撃型や射程、相性、性別や属性による装備制限、装備するために必要な特性値などが書かれています。
以下に各分類の武器の特徴について大まかに説明します。武器を選択する際の参考にしてください。
・素手
手に武器を装備していない状態を指します。素手格闘に分類される特技を使用する際にこれを使用します。また、戦闘中に自分以外のキャラクターに「回復アイテム」に分類されるアイテムを使用するには最低でも片手にこれを装備していなければなりません。「アイテムの種類:消費アイテム」の項を参照してください。
・日本刀
日本独特の鋭利で肉厚な片刃の反りを持った刀剣です。日本剣術3種で使用することができます。高い威力を誇りますが、使いこなすには高い器用さが必要となります。また価格も高めです。
・刀剣
片刃、もしくは諸刃の刀剣全般を指します。命中、威力とも標準的なバランスの取れた扱いやすい武器です。また必要器用もそれほどではなく、価格も標準的です。
・中国武器
中国武術で使用できる武器全般を指します。様々な種別の武器を内包するため、命中、威力、必要器用、価格もそれぞれです。
・槍
先端に金属製の刃を付けた長柄の武器です。高い命中と標準よりやや上の威力、さらに後列から敵の前列を攻撃する事もできるという驚異的な性能を誇ります。価格も標準的ですが、使いこなすには高い器用さを要求されます。
・ナイフ
小型の刃物で、世界各地に存在します。命中が高く、サイズが小さいために持ち運びが容易で、とっさに取り出すことが可能な扱いやすい武器です。また、価格の低さも大きな利点のひとつでしょう。
・鈍器
重さを打撃力に転化する、刃のついていない武器全般を指します。命中が高く威力が低めのものと、命中が低く威力が極めて高いものの二パターンが存在しますが、どちらも必要器用度が低く、価格も抑え目という優れた武器です。惜しむらくはサイズが大きなものが多く、持ち運びにむかないことでしょうか。
・レイピア
刺突に特化した、軽く、細身の刀剣です。フェンシングの特技で使用します。命中、威力ともに標準的でありながら高い器用を要求しますが、独特の効果を持つものも存在し、時として大きな効果をもたらします。また、時折魅力を要求するものもありますが、それらは他の武器に比べ圧倒的な性能を誇ります。
・鞭
長い紐状の物体を振り回して相手を叩いたり、巻き取ったりする武器で、後列から敵の前列を攻撃する事ができます。命中、威力ともに高いとはいえませんが、特殊な効果を持つものが多数存在するため、ウィップマスターの特技と併用する事によって集団戦において高い効果を発揮します。
・特殊/格闘
上記9種の分類の中に含まれない特殊な格闘武器です。武器系統として確立しておらず、ウェポンマスタリーでこの系統の武器を使用することもできません。
▼射撃武器
射撃に使用するもので、一部のものを除いて自分と敵の位置を問わずに攻撃する事ができます。銃は弾丸と、弓は矢と組み合わせることで使用できます。弾丸や矢が尽きてしまえば弓や銃を持っていても攻撃する事ができません。「投擲武器」「弓」「ハンドガン」「ショットガン」「マシンガン」「特殊/射撃」の六種に分類され、銃器(ハンドガン、ショットガン、マシンガン)の場合、装填されている弾丸を撃ちつくしてしまうと「装填」しない限り撃つ事はできません。「装填」に関しては「戦闘:行動」に関するルールを参照してください。
射撃武器は原則として相性「物」の武器として扱います。また射撃武器は以下のデータを持ちます。
「種別」:格闘武器としての種別です。この種別が一致しない場合、その武器を用いて特技を使用することができません。
「名称」:その武器の名称です。
「命中」:その武器を用いて格闘攻撃を行なう際の命中値への修正です。
「威力」:その武器を用いて格闘攻撃を行なう際の威力です。
「GP」:その武器がゲーム中に登場するために必要なゲートパワーです。
「強さ」:その武器を使用するために必要な「強さ」です。これを満たしていない場合、不足分の値を命中と威力にペナルティとして受けます。
「弾数」:銃器にのみ設定されている数値です。その銃器に装填できる弾丸の数です。
「事故」:その武器の事故値です。「アイテムの事故」の項を参照してください。
「サイズ」:その武器のサイズです。詳細は「アイテムのサイズ」の項を参照してください。
「価格」:購入する際の基本的な値段(円)です。
「備考」:その武器の持つ特性の説明です。特殊な攻撃型や射程、相性、性別や属性による装備制限、装備するために必要な特性値などが書かれています。
以下に、各分類の武器の特徴について大まかに説明します。武器を選択する際の参考にしてください。
・投擲武器
手から投げて使う武器で、「手裏剣」とある武器は忍術の特技でも使用することができます。価格が極めて安く、また必要強さが低いために扱いやすい武器といえるでしょう。サイズが小さいためにとっさに投げつける事が可能な事も大きな利点です。
・弓
弦を張り、矢を放って遠距離の敵を攻撃する武器です。命中、威力がともに高く、矢を換える事によって特殊な効果を発揮しますが、一部の例外を除き必ず両手に装備する必要があります。また必要強さの高さや矢の持ち運びなども頭の痛い点でしょう。
・ハンドガン
銃のうち、基本的に片手で操作できるもの全般を指します。威力、命中ともに標準的で、レーザーサイトを装備する事によって命中を上昇させる事ができます。また「SA」とあるものはセミオート射撃が可能であり、シューティングの特技と併用する事によって非常に高い攻撃力を発揮します。
・ショットガン
非常に高い命中力と攻撃力を誇る大口径の銃です。しかしその代償として、射撃武器でありながら前列から敵前列へしか攻撃する事ができません。「SO」とあるものは「ソードオフ」が可能です。「ソードオフ」とは銃身を切り詰めて短くすることで、これによってサイズをMにし、片手で扱う事が可能になります。
・マシンガン
比較的高めの威力をもつ銃で、いずれもフルオート射撃(FA)を行う事が可能である事が最大の特徴です。FAは装填されている銃弾を10発消費して特殊な攻撃をおこなうもので、「ばら撒き」か「集弾」の二つのオプションを選択する事が可能です。「ばら撒き」は攻撃範囲を「範囲:全体」に変更します。「集弾」は命中を+5、威力ダイスを3個追加する事ができます。
・特殊
上記5種の分類の中に含まれない特殊な射撃武器です。
▼盾
盾は特殊な武器で攻撃には一切用いる事ができませんが、装備すると物理防御や魔法防御が上昇します。また両手に盾を一つずつ装備しても効果は重複せず、どちらか片方の効果が発揮されます。Mサイズの盾を両手で装備する事は可能ですが、ルール上メリットは存在しません。